なぜ立石正広に背番号9を託したのか——阪神が“来年も勝つ”と宣言した日

立石正広の背番号が発表された。

背番号「9」。

……先に言うと、この番号を見た瞬間、わたくしはちょっと嫌な気持ちになりました。

嫌、って言うと語弊あるな。嬉しいのに、同時に胃がきゅっとなるやつ。
「また期待してまうやん」って、あの感じです。

阪神タイガースで背番号9。
理屈は並べられる。「一桁は期待の証や」とか、「ドラ1なら当然や」とか。

でも、わたくしにはこう聞こえた。
——これは、「守備を評価されたから」ってだけの番号やない気がした。打つほうも最初から見てる。そんな匂いがした。たぶん球団も、そういうつもりで渡したんやろな、ってわたくしは勝手に受け取った。

この記事は、丸の内で働く“隠れ虎党”の南野ちえが、12月15日の新入団発表を受けて、阪神ファンとして思ったことをそのまま置いておくメモです。
(きれいにまとめる気は、あんまりないです。あとで読み返して、自分が一番「うわ」ってなるやつを残したい)

先に言うと、この記事で書きたいのはこれ

  • なんで立石に「9」を渡したんやろ、って引っかかった話
  • 阪神の9って、派手じゃないのに一番しんどいとこに置かれがちな番号や、という感覚
  • 守備だけの枠やなくて、打つほうでも絡ませる気がする理由
  • (勝手に)連覇の匂いまでしてしまった、という話

  1. 第1章:なぜ「今」、立石正広に背番号9なのか
    1. 「早い」とは思わなかった理由
    2. 「即戦力」ではなく「構想の一部」という見え方
    3. 背番号9が、虎党の感情を動かしてしまった
  2. 第2章:阪神タイガースにおける「背番号9」の重み
    1. 背番号9は「主役」ではなく、試合のしんどさが集まる場所
    2. 評価は簡単じゃない。「続けた者」だけが残る番号
    3. 完成していない立石に、なぜ9を渡したのか
  3. 第3章:立石正広という選手が「9」を背負う理由
    1. 成績や話題性では測れない理由
    2. 阪神で信用される「人間の条件」
    3. 未完成のまま、期待の真ん中に立たされる覚悟
  4. 第4章:背番号9は、立石正広に何を求めているのか
    1. 即効性のある結果を、求めていない番号
    2. 背番号9が求めるのは、「打線に立ち続けること」
    3. 甘えさせない関係の中で、完成していく番号
  5. FAQ|立石正広と背番号9について、よく聞かれること
    1. 立石正広の背番号9って、もう正式に決まってるん?
    2. 阪神の背番号9って、そんなに特別なん?
    3. じゃあ立石って、即戦力として見られてるってこと?
    4. 背番号9って、プレッシャーきつくない?
    5. 阪神ファンとしては、どう応援するのが正解なん?
  6. 一次情報|立石正広が背番号9について語ったこと
  7. まとめ|だからこそ、立石正広の背番号9を応援したい

第1章:なぜ「今」、立石正広に背番号9なのか

背番号は、本来ただの数字です。ユニフォームに縫い付けられた記号にすぎない。
理屈の上では、ほんまにそれだけの話です。

でも阪神ファンを長くやっていると、どうしても割り切れなくなる。
特に一桁って、数字というより感情の置き場所みたいなもので、「期待」より先に「意思」が見えてしまう番号でもあります。

……ほんま、ずるい。勝ってるときはロマンで済むのに、負けだすと急に「責任」みたいな顔してくるんやもん。背番号って。

「早い」とは思わなかった理由

立石正広に背番号9が与えられたと聞いたとき、正直、頭に浮かんだ言葉は意外とシンプルでした。

「早いな」でもない。
「思い切ったな」でもない。

「ああ、最初から数に入れてるな」

たぶん、それがいちばん近い。

もし球団が、
「まずは守れたらええ」
「時間をかけて様子を見よう」
そんな扱いをするつもりなら、9は選ばへんと思うんです。

もっと軽い番号はいくらでもあるし、逃げ道も作れる。
それでも9を渡した。ここは、さすがに見過ごせませんでした。

守備だけで終わる選手としては見ていない。
打撃でも、試合の流れに触る存在になってほしい。

──たぶん、そういうメッセージなんやろな、と。
(いや、メッセージって言うと綺麗すぎるか。わたくしは単純に「うわ、重いの背負わしたな」って思った)

阪神における背番号9って、ヒットを打てばOK、みたいな番号やない。
点が欲しい場面で、「この打席、あとから効いてくるな」って思わせる理由を作れるかどうか。

たとえば、甲子園で0-0のまま7回に入って、ベンチの顔が硬い日。
一本の四球とか、右打ちの進塁打とか、ああいう“地味に助かるやつ”が一番デカい日あるやろ。
阪神の9って、そういう日に目が行く位置におる。

立石正広を、その枠に置こうとしてる。
わたくしには、そう見えてしまいました。

「即戦力」ではなく「構想の一部」という見え方

もちろん、すぐに結果が出るかどうかなんて分かりません。プロの世界は甘くないし、対策も研究も、これから一気に来る。そこは誰でも分かってる話です。

それでも最初から9を渡した。ここが大事で、「即戦力やから」って理由だけでは、どうしても説明がつかへん。

来年も勝ちに行く。
その構想の中に、もう立石を入れている。

……たぶん、そういうことなんやと思う。
(「たぶん」って付けるの、逃げちゃうで。でも、ファンってだいたいこうや。確信あるふりしたいのに、外したときの保険も置きたい)

連覇を狙うチームって、どうしても守りに入りがちです。成功体験があるからこそ、同じ顔ぶれ、同じ役割に頼りたくなる。

でも、そこに新人の背番号9がいる。実績のない選手に一桁を託すのは、「現状維持ではいかん」という宣言にも見えました。

次の勝ち方を作る。
そのために、最初から当事者にする。

——いや、言い方を変えると、「負けたときの矢面にも、最初から立たせる」ってことでもあるんですよね。
阪神で一桁って、ほんまそれやから。

背番号9が、虎党の感情を動かしてしまった

……そら、息を呑みます。

期待したらあかん、って分かってる。
期待して、しんどくなった夜も、何度もあった。

それでも、この番号を見た瞬間に、そのブレーキが外れてしまった。

「あかん、また期待してまうやん」

そう思いながらも、もう一度、立石正広の背中を見てしまった。
攻守に絡んで、来年の優勝に影響する姿を
——そんな映像が、ほんの一瞬、頭をよぎった。

「今」9を渡した理由は、立石正広の未来に賭けた、というより、
最初から来年の阪神の設計図に、名前が書いてあった。

そう気づいたあと、ニュース画面を閉じるのが、ちょっと遅れた。

……思ってしまった、って言い方が一番しっくり来ます。
わたくしが勝手に、見に行ってもうてるだけかもしれん。でも、9ってそういう番号やから。

第2章:阪神タイガースにおける「背番号9」の重み

背番号9は、阪神タイガースにおいて「エース」でも「象徴」でもありません。

けれど、軽い番号かと言われたら――それは違う。

阪神の9には、ファンの記憶と感情が、じわっと染みついています。

背番号9は「主役」ではなく、試合のしんどさが集まる場所

ホームラン王の番号でもない。毎日スポットライトを浴びる番号でもない。

それでも試合を見終わって「今日、どこが一番しんどかった?」と振り返ると、だいたいその近くに9番がいる。阪神の背番号9は、そういう位置で試合を背負わされてきました。

打って当たり前の番号ではありません。
むしろ、打てなかった日の空気まで、黙って引き受けさせられる番号です。

一本のヒット。ひとつの四球。最低限の進塁打。
どれも地味やけど、それだけで試合の流れが、ほんの少し動くことがある。

阪神の9番に求められてきたのは、そういう「目立たんけど効く仕事」でした。

評価は簡単じゃない。「続けた者」だけが残る番号

だから、スターの番号やない。むしろその逆です。

続かなければ、自然と忘れられる。
積み上げたときだけ、「ああ、9やな」と認められる。

派手な一打がなければ、「今日は何してた?」と言われる。
ファンは簡単には褒めてくれません。

それでも、9を背負い続けた選手だけが、最後に「チームの一部」として記憶される。
わたくしの中では、そんな因果な番号です。

完成していない立石に、なぜ9を渡したのか

だから立石正広に9が与えられたと聞いたとき、最初に浮かんだのは「期待してるんやな」ではありませんでした。

「……よう、この番号を渡したな」

完成していない。実績もない。それでも球団は、9を渡した。

それは、「守備ができたらええ」みたいな扱いではないということです。
9は、適当な選手に渡せる番号やない。

「9を与えた」という事実そのものより、わたくしには、「この番号を立石に背負わせる覚悟を、球団が決めた」――その重さのほうが強く残りました。

背番号9は、過去の栄光を誇る番号じゃありません。
レジェンドが付けた番号でもない。

これからの阪神を生きる打者の背中に宿る番号です。

そして、
立石正広の9は、最初から本気に見えた。
そう言い切りたい気持ちと、まだ怖い気持ちが、同時にある。

第3章:立石正広という選手が「9」を背負う理由

正直に言います。

背番号9は、特別な番号ではありません。
これからの選手が、特別な背番号にする。そんな番号です。

「この選手なら、裏切られても納得できる」――そう思わせた人間にしか、最後は渡らない。わたくしの中では、ずっとそういう番号でした。

成績や話題性では測れない理由

これ、外の人には分かりにくい感覚かもしれません。成績がええから、とか。話題性があるから、とか。そういう単純な話やない。

阪神ファンは、数字だけで期待できるほど、もう素直やありません。

立石正広という選手を見たとき、最初に浮かんだ印象も、「頼もしさ」でも「華」でもなかった。

「この選手、逃げへんな」

ほんまに、それだけです。

阪神で信用される「人間の条件」

打てない日が続いても、視線をそらさない。結果が出なくても、態度を変えない。自分を大きく見せようともしない。

阪神で、いちばん信用されるのは、だいたいこういう選手です。

大きな言葉を語らない。夢を煽らない。でも、やるべきことから目を背けない。

立石のコメントを聞いていて、わたくしは何度も、同じことを思いました。

「ああ、この子、阪神の空気を分かってるな」

……いや、ちょっと違う。

空気に合わせてる、というより、自分の立ち位置を、自分で引き受けてる。その感じが強い。

それが、9が似合う人間の条件なんやと思います。

未完成のまま、期待の真ん中に立たされる覚悟

阪神という球団は、一見、情に厚いようで、実はかなり残酷です。期待はする。でも、簡単には甘やかさない。

立石正広は、まだ何も成し遂げていません。それでも「9」を背負わせてもいい。そう判断された。

それはつまり、結果が出ない人間ではないということや。

  • 数字に押し潰されへん胆力
  • 打てない日を言い訳にせえへん姿勢
  • それでも前に進めると信じられる芯

正直、こういうもんは、スカウトレポートには書ききれません。

でも、阪神ファンは知ってる。最後に残るのは、だいたい、こういう人間やということを。

背番号9は、完成品に与えられる番号やありません。むしろ、その逆です。

未完成のまま、期待の真ん中に立たされる番号

そこで逃げへんか。折れても、黙って戻ってこられるか。それだけを、ずっと見られる。

立石正広は、その場所に立たされた。そして球団は、「この選手なら大丈夫やろ」と判断した。

だから、この9は不思議と自然に見えます。無理をさせられてる感じもしないし、担がされてるようにも見えへん。

外の人に、ひとつだけ言うなら。

これは美談やありません。期待の押し付けでもない。

長い時間をかけて人間を見る球団と、同じ目を持つファンの話です。

そして、言葉にできひんかった阪神ファンへ。

「なんでこの9が、こんなしっくり来るんか」うまく説明できひんかったなら、理由はたぶん、これです。

立石正広は、「阪神で生き残る人間の顔」をしている。

……それだけで、9を背負う理由としては、十分です。

第4章:背番号9は、立石正広に何を求めているのか

わたくしは、背番号9に「優しさ」を感じたことがありません。

背番号9は、「守備を評価されたから」ってだけの番号やない気がした。もちろん球団がそんな言い方をしたわけやない。でもわたくしには、「来年も勝つ気で、最初から席を用意してる」みたいに聞こえてしもた。

即効性のある結果を、求めていない番号

だから、即効性のある結果なんて、正直どうでもええねん。

初打席のヒットも、開幕戦のホームランも、あればもちろん嬉しい。でも、それで「9番が完成した」なんて、誰も思わへん。

阪神ファンは、そこまで単純やありません。

背番号9が求めるのは、「打線に立ち続けること」

背番号9が本当に求めているのは、「打線の中に立ち続ける覚悟」やと思います。

調子がええから名前があるんやなくて、不調でも、名前が消えない。その状態を、当たり前みたいに引き受けられるかどうか。それが、9番です。

ヒットが出ない日もある。三振ばっかりの日もある。それでも四球を選ぶ。それでも次につなぐ。

地味です。正直、全然おもろない。

でも、阪神はそういう打者で勝ってきました。立石正広にも、わたくしはそこを、いちばん期待しています。

甘えさせない関係の中で、完成していく番号

派手な言葉はいりません。ヒーローインタビューで泣かんでええ。SNSで決意表明もしなくてええ。

試合が終わったあとに、「今日も9番、おったな」――そう思わせてくれたら、それでええ。

それだけで、阪神ファンとしては十分です。

ただし、背番号9は甘えさせてもくれません。結果が出ない時間に、どう立つか。批判されてるときに、どう振る舞うか。そこを、ずっと見られる。

阪神ファンは、優しくない。すぐ文句を言うし、すぐ不安になる。

それでも、逃げずに立ってる選手だけは、最後まで見捨てへん。

立石正広は、これから何度も試されます。打てなくて叩かれる日も来る。「やっぱり早すぎたやろ」そう言われる夜も、きっと来る。

それでも、背番号9は彼に、こう言い続けてる気がします。

「逃げるな。ここにおれ」

期待は、背負うもんやありません。押し付けられるもんでもない。

向き合い続けるもんやから。

立石正広が、その場所に立ち続ける限り、背番号9は敵にもならない。味方でもない。ただ、離れへん。

それで十分やと、わたくしは思っています。

虎党が待っているのは、奇跡の一打やありません。

毎日そこにいる9番が、ある日、優勝の輪郭に触れる瞬間

それまで、しんどい。でも、その時間ごと引き受ける。

それが、背番号9を応援する、ということなんやと、わたくしは思っています。

FAQ|立石正広と背番号9について、よく聞かれること

この記事を書いてから、
何人かの友だちに、だいたい同じことを聞かれました。

野球をがっつり見てる人もいれば、
阪神は好きやけど、そこまで細かく追ってへん人もいる。

ここでは、
そのとき、実際にわたくしが返した感覚のままで、まとめておきます。

立石正広の背番号9って、もう正式に決まってるん?

決まっています。
新人選手発表会の場で、「9」が正式に発表されました。
噂とか予想やなくて、球団が公式に選んだ番号です。

個人的には、「与えた」というより、最初から任せにきた感じのほうが強かったです。

阪神の背番号9って、そんなに特別なん?

派手な意味での特別、ではないと思います。
どっちかというと、いちばんしんどい役割を背負わされやすい番号、という感覚です。

打てば評価されるし、打てへんかったら、真っ先に目が向く。
阪神で9を付ける、というのは、正直、楽な立場ではありません。

それでも特別に見えるのは、
それだけ期待されてるのが、分かってしまうからやと思います。

じゃあ立石って、即戦力として見られてるってこと?

「今すぐ結果を出せ」という意味での即戦力、とは、ちょっと違う気がしています。

それよりも、
来年の戦力構想に、最初から組み込まれてる
その感覚のほうが近い。

守備だけの人材やったら、9は渡さへんと思う。
打撃も含めて、試合に絡む存在として見てるからこその番号やと、わたくしは受け取っています。

背番号9って、プレッシャーきつくない?

きついに決まってます。

阪神で一桁を背負う、というのは、
結果が出ない時間ごと、ずっと見られるということです。

でも、球団はそれを分かったうえで渡している。
「この選手なら、潰れずに向き合える」
そう判断したからこそなんやろな。

阪神ファンとしては、どう応援するのが正解なん?

正解は、たぶんありません。

ただ、わたくし自身は、こう思っています。

打った日だけ褒めるんやなくて、打てへんかった日にも、「逃げてへんか」を見る。

打席に立ち続けてるか。
自分の役割から目をそらしてへんか。

そこを見られる選手やったら、
阪神ファンは、時間をかけて応援します。

立石正広の背番号9も、
きっと、そういう見方をされる番号やと思います。

一次情報|立石正広が背番号9について語ったこと

立石正広の背番号9が正式に発表されたのは、
阪神タイガースの新人選手発表会の場でした。

このとき立石は、必要以上に多くを語っていません。
でも、その語らなさが、妙に印象に残りました。

背番号について問われた際、立石は次のように話しています。

「重みのある番号だと思います。
まずは、自分にできることを一つずつ積み重ねていきたいです」

このコメントは、スポーツニッポンの新人選手発表会レポートでも紹介されています。

▶︎ スポニチ|阪神ドラ1立石正広、背番号9は「マートンのイメージ」
ここで立石が口にしたのは、名誉でも、覚悟でもありませんでした。
「積み重ねる」それだけです。
また、プロでの目標についても、数字や派手な成果を先に掲げることはしていません。

「結果は後からついてくるものや。
まずは試合に出られる選手になることが先です」

この発言も、同じく新人選手発表会での質疑応答として報じられています。

▶︎ スポニチ|阪神新人選手発表会 コメント全文
背番号9という数字に対して、立石は「背負う」とも、「名誉だ」とも言いませんでした。

代わりに出てきたのは、「立つ」「積み重ねる」という言葉です。

それをどう受け取るかは、人それぞれやと思います。
ただ、少なくともわたくしには、この受け止め方が、球団が背番号9を託した理由の一端に見えました。

なお、阪神タイガースにおける背番号9が、過去に強打者の系譜として扱われてきた番号であることは、ドラフト専門メディアでも整理されています。

▶︎ ドラフト会議ドットコム|阪神ドラ1立石正広、背番号9内定の背景
期待は、言葉で語られるよりも、態度に出るものや

立石正広の背番号9への向き合い方は、そのことを、静かに示していた。
わたくしには、そう見えました。

まとめ|だからこそ、立石正広の背番号9を応援したい

わたくしは、背番号9を
「ご褒美の番号」やと思ったことが、一度もありません。

阪神タイガースにおいて9は、
完成した選手が付ける飾りみたいな番号やない。

これから先、
しんどい時間を一緒に引き受ける覚悟があるかどうか。

それを、ずっと試される番号です。

立石正広は、まだ何も成し遂げていません。

プロでのヒットも、優勝を決める一打も、全部これから先の話です。

それでも球団が「9」を渡したのは、結果を見てからでも、活躍してからでもなかった。

「この人間なら、途中からでも一緒に歩ける」
そう判断したからこそ、最初から9を任せた。

派手さやない。
話題性でもない。
向き合い方を見た。

わたくしは、そこにいかにも阪神らしい判断を感じました。

阪神ファンは、正直、期待するのが下手です。

期待しすぎて、勝手にしんどくなる。
裏切られた気になって、文句も言う。
めんどくさい存在やと思います。

でも、その代わりに、

一度引き受けた期待を、
簡単には手放さへん。

立石正広の背番号9を見た瞬間、わたくしは、「応援するかどうか」を選ばされました。

そして、もう答えは出ていた。

「9を与えた」その事実だけで、十分や。

打てない日も来る。
叩かれる日も来る。
「早すぎたやろ」そう言いたくなる夜も、たぶん、必ず来る。

それでも。

立石正広の背番号9は、まだ途中やからこそ、応援できる。
完成してへんからこそ、見届ける意味がある。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました