2021年のプロテストに合格、その年の新人戦で優勝してから、優勝まであと一歩届かない、悔しい試合が続いた桑木志帆選手が、2024年にやっとブレイクしました。この記事では、若手選手の登竜門であるゴルフサバイバルでの桑木選手の活躍をとおして、彼女の魅力を探っていきます
ゴルフサバイバルに出場した桑木志帆選手のプロフィール
桑木志帆選手は大学生になった2021年に、プロテストに合格し、ゴルフサバイバルの12月の陣に出場しています。一番若くて経験が少ない彼女は、ゴルサバ12月の陣では優勝できませんでしたが、年末に行われたJLPGAの新人戦で優勝しています。その後の2022年と2023年は、優勝にはあと一歩届かないという、辛い時間を過ごして自信を失いかけていました。
しかし、周囲の人間から、既に彼女はトッププロとして認められていて、何度も優勝候補に名前を上げられていて、1勝さえすれば、とんとん拍子に勝ち星を重ねていくだろうと言われていました。
そんな中で、年末に出場したゴルフサバイバル・トッププロ大会での優勝は、彼女が自信を取り戻すきっかけになりました。翌2024年にJLPGAツアーの「資生堂レディスオープン」で初優勝すると、彼女の大ブレイクが始まったのでした。
桑木志帆選手には、「考え方に幼い部分があり、気持ちの浮き沈みが激しい面がある」と彼女をジュニアの頃に指導する機会があったプロが言っています。
上手くいかない試合の途中で、気持ちを切らして投げやりになっていた彼女に対して、プロが「あなたがジュニアだったら、あなたの事を目標にして、応援するかしら?」と問いかけたところ、桑木選手は残りのホールで、気持ちを切り替えて、良いスコアで上がってきたそうです。
先輩プロがアドバイスしてくれるのは、彼女にアドバイスに対して真摯に向き合う姿勢があるからだと思います。実力派ゴルファーなのに、その愛らしい笑顔や、仲間との楽しそうなやり取りも、「かわいい」と言われています。ゴルフの腕前だけでなく、その親しみやすいキャラクターが、多くの人に愛される理由の一つなのでしょう。
・生年月日:2003年1月29日
・出身地:岡山県岡山市
・身長:162cm
・血液型:A型
・出身校:岡山市立岡山後楽館中学校、岡山理科大学付属高等学校、倉敷芸術科学大学在学中
・プロ転向:2021年6月25日
・所属:大和ハウス工業
・好きなもの:音楽鑑賞、お笑い、スポーツ全般、カラオケ、おいしいお酒
・趣味:音楽鑑賞、お笑い、スポーツ全般
ゴルフサバイバルから分析桑木志帆選手のスイングと飛距離
ゴルフサバイバルで優勝した桑木志帆選手のスイングは、右足の裏が地面にくっついて最後まで離れない、べた足のスイングが特徴的で、独特の力強さと美しさを兼ね備えています。「腰の動きマキュロイに似ている」と言われると、彼女は大喜びします(笑)
好きなクラブはドライバーで、ドライバーショットの飛距離は250ヤードで、プロ転向後に球筋をドローからフェードに変えた彼女は、より一層の飛距離と精度の向上を求めて、今もスイングに磨きをかけています。
また、アイアンショットやパッティングでも正確なコントロールができるため、安定したプレーを見せてくれます。桑木選手はブリヂストンのクラブを愛用しており、特にアイアンは長年使い続けていて手放せないそうです。
・ドライバー: ブリヂストン B-Limited B1 LS(9度)
・フェアウェイウッド:ブリヂストン B1ST(15度)
・ユーティリティ: ブリヂストン B2HT HY(19度、22度)
・アイアン: ブリヂストン ツアーB X-CB(5番~PW)
・ウェッジ: ブリヂストン BRM2(48度、52度、58度)
・ボール: ブリヂストン TOUR B X(2024年)イエロー
そんな桑木志帆選手のプレースタイルは”理想型”(Aタイプ)です。
ゴルフサバイバルでの桑木志帆選手の戦い
桑木志帆選手が大ブレイクするきっかけとなった「ゴルフサバイバル・トッププロ大会」へ出場する選手は、トッププロとして認められている選手たちで、優勝賞金は500万円です。勝ちに飢えていた桑木選手は、出場したくてたまらない大会です。
トッププロ10名で戦う大会では、ボギーになる選手はほとんど居ないので、パーでホールアウトしても、ほとんどサドンデスになります。なので、各選手が全てのホールでバーディを狙ってくるハイレベルな戦いになります。
青木瀬令奈、菊地絵理香、桑木志帆、佐久間朱莉、佐藤心結、鈴木愛、永井花奈、蛭田みな美、リ・ハナ、山内日菜子
豪華なメンバーの中にあって、新人戦以降は優勝がないものの、安定した成績を残していた彼女には、余裕があるように見えました、ロングパットとショートパット、難しいライからのアプローチ、3回のサドンデスを耐えしのいだ彼女は、運も味方に付けて優勝しました。
優勝インタビューでは、メンタル面の強化が課題で、「来年こそは優勝するぞ!」と宣言していました。
ゴルフサバイバルと桑木志帆選手の経歴・実績の関係
桑木志帆選手は、ジュニア時代から多くの大会で好成績を収めてきました。ナショナルチームへの参加こそなかったものの、各年代で強化指定選手に選ばれていました。プロに転向した年に、ゴルフサバイバルへ出場し、その後の新人戦では優勝しています。トッププロ大会で優勝した翌年には、優勝インタビューで宣言した通り、「資生堂レディスオープン」で初優勝をあげると、「ニトリレディス」で2回目の優勝をすると、メジャー大会の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」でも優勝して、年間3勝(内メジャー1勝)の成績をあげました。
優勝こそなかったものの、持ち前のショット力と安定感のあるプレースタイルで、数々の試合で上位争いを繰り広げてきた彼女ですが、大ブレイクの陰には、「トッププロへの登竜門・ゴルフサバイバルのご利益」があったといっても過言ではないでしょう。(笑)
・4歳からゴルフを始める。
・中学3年生で「中国女子アマチュアゴルフ選手権」優勝。
・高校3年生で「The “One” Junior Golf Tournament」優勝。
・2021年6月、プロテストに合格。
・2021年12月、ゴルフサバイバルに出場。
・2021年12月「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」でプロ初優勝。
・2024年1月、「ゴルフサバイバル・トッププロ大会」優勝。
・2024年6月「資生堂レディスオープン」でJLPGAツアー初優勝。
・2024年8月「ニトリレディス」でJLPGAツアー2勝目。
・2024年11月「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」でメジャー初優勝。
ゴルフサバイバルを卒業した桑木志帆選手の人気と今後
ゴルフサバイバルで優勝した後の桑木志帆選手は、人気のトッププロになってしまったので、しばらくゴルサバを卒業することになるでしょう。(笑)まけた
「資生堂レディスオープン」で初優勝した桑木選手ですが、前年の同大会で彼女は、櫻井心那選手とのプレーオフに敗れて初優勝のチャンスを逃してしまいました。その時の悔しさを糧に、努力して技術的にも精神的にも成長した彼女は、優勝インタビューで「忘れ物を取りに来た」とコメントして、人気に火が付きました。
新人戦で優勝した後の桑木選手は、何度もトップ10に入るなど、好成績を収めていたのですが、「資生堂レディスオープン」でプレーオフで負けた時と同じように、あと一歩が届かず悔しい思いをする試合がたくさんありました。「TOTOジャパンクラシック」では、最終日まで首位タイだったのに、1打差で優勝を逃しました。この時は「何が何でも優勝したかったので、自分が嫌になるぐらい悔しい」涙を流して語っていました。
桑木選手を応援してきたファンは、実力だけでなく、親しみやすい性格と、「過去の自分を超えて成長した」彼女に心をつかまれたのでしょう。
桑木志帆さんを応援する方法!
桑木志帆選手には地元岡山が拠点の後援会が存在します。有名選手にスポンサーが付いていることはよくある話ですが、個人が選手を直接サポートする後援会が存在する選手は多くはいません。
地元に後援会ができる程、彼女はファンに愛されているのですね。
また、彼女が出場する試合をチェックし、現地で応援するのが一番のサポートになります。テレビやインターネット中継を通じて観戦して、インスタグラムでコメントやメッセージを送ることも、彼女を応援する方法です。
・桑木志帆選手の後援会
後援会サイトから、個人の会員に応募できます。彼女を応援したい方は覗いてみてください。
・インスタグラム
彼女はインスタグラムで試合結果や、嬉しい思い、悔しい思いを報告しています。
また、彼女はゴルフウェアがオシャレなことでも有名です。j女性ゴルファーのゴルフウェア選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
桑木志帆選手のここに注目!
パワフルなスイングをする桑木志帆選手は、ドライバーの飛距離が年々伸びています。同じフェードヒッターである竹田麗央選手のように、飛んで曲がらない飛距離を彼女が得たら、国内に敵は居なくなるでしょう。
もう1つの注目ポイントは、技術的なスキルでなく、彼女のゴルフうゼアのファッションセンスです。ビビットな柄のウェアから、ポップなカラーのウェアまで、試合ごとに見ていて楽しいゴルフウェアを着て楽しませてくれます。

こんどはどんなゴルフウェアを着て楽しませてくれるのかな
桑木志帆選手の今後の活躍に期待すること
大学生と女子プロゴルファーの二刀流の桑木志帆選手は、海外ツアーに今すぐフル参戦することはないでしょう。大学卒業後に海外で活躍するために、日本ツアーで経験を積んで欲しいと思います。
いつかは、彼女の憧れである渋野日向子選手のように、日本のゴルフレベルを海外に知らしめる存在になってくれること、そして、その姿をテレビを通じて観て、楽しませてもらうことを期待しています。
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